ITエンジニアの現場は、ほぼ男性が占めています。
そんな職場環境で、女性が働いてみて感じる良い面・悪い面は?
複数の現場を経験した私の実体験から、感じたことを記載していきます。ちなみに前職の営業事務は女性が9割の職場でしたので、そことの比較も多くなってくると思います。
働いてみて嫌だったこと
職場環境が清潔じゃない
まず思い浮かぶのはこれです。
これが第一に浮かぶので、それはもう重症でした…笑。
オフィスが埃っぽい
基本的に、デスク周りも含めて除菌シートで拭くなどの掃除をしない現場が多いため、常に埃がたまっている状況です。PCをつけていることもあり、静電気で埃が集まりやすいのも原因ですね。ただ、同じフロアにエンジニア以外の人も働いている現場は、定期的に掃除をしている事が多く、綺麗に保たれていることが多いです。
PCが汚い
たまに他のかたのPCを操作することがあるのですが、これまた掃除などはしておらず、手垢や脂がびっしりと…。自分が使う分には、あまり気にしないのでしょう。以前、女性のエンジニアさんが応援で一時的に参画して下さったときに、貸出PCの汚さにドン引きしていましたw
体臭が気になる
これはもう宿命といえるほど、どの現場でも必ず経験します笑。
全員が全員、体臭がきついわけではありません。清潔感に気を使っている方も大勢いらっしゃいますが、少数の方があまり清潔とは言えない状態です。その少数の方が、なぜかどの現場にもいるのですw(少なくとも私はそうでした…)
対応策としては、速やかに上長に相談すること。
相手方に気遣ってなかなか言い出せないと思いますが、ずっときつい臭いの中で仕事をするのは本当に辛いです。上長に相談して、本人に話してもうらうなり、席替えをしてもらうなり、対応して貰いましょう。
ただし、いかに仲が良くても本人に直接伝えるのはNG。
そういった関係でなくても、女性から伝えられるのは男性にとってダメージが大きい(らしい)です。
女性ならではの設備が少ない
例えば、お手洗いに歯ブラシやサニタリー用品を置いておきたい場合、小物入れロッカーなどがない場合が多いです。また、通勤用と勤務用で靴を分けたい場合も、替えの靴を置く場所がありませんでした。そのため、雨の日に長靴を履きたい場合などに苦労します。
あまり積極的に話しかけられない
これは嫌な事というわけではなく、ちょっと気になったくらいです。
なかなかシャイな人が多い業種なのでしょうか、はじめのうちは仕事の話以外はあまりしないことが多かったです。冷たいわけではなく、慣れていないだけなんだそう。自分から他愛ない話を振ってみると、わりとすぐ打ち解ける事が多かったので、女性エンジニアの方はぜひお試しあれ。
以上が男性9割のITエンジニア現場で働いてみて嫌だったこと、感じたことでした。
そういえば、女性に対して威圧的な態度を取る人、というのはあまり見かけなかった気がします。気弱な人に対して威圧的な人はどこの現場にもいますので…そのあたりはお互い頑張りましょうね…。
働いてみて良かったこと
女社会あるあるのドロドロ感がない
表面的には仲良しを装い、裏では噂話、SNSに愚痴を書き込まれ、飲み会にはこっそりと誘われず…そんな女社会を経験した女性は多いはず。9割が男性となると、そういった経験は、ほぼありませんでした。
基本的に表裏で区別をしておらず、表で仲が良いとは裏でも仲がいい、という男性が多いように感じました。また、仕事やプライベートを一色淡にする事がなく、先輩が後輩に仕事できつく注意した後でも、プライベートでは仲良くゲームをやっていたり…と、いい関係が築けている様子でした。
女社会では、「嫌いな人間にはわざと仕事の共有もしない」なんていう事も日常茶飯事。仕事に影響がでるようなドロドロ感がないのは本当に嬉しいですね。
群れないぶん、ごく少数いる女性エンジニアとは仲間意識が芽生え、意気投合するのも早かったです。女性ならではの悩みも共有できたりと、一緒に働く女性同僚はとても大切な存在になりました。
ちなみに、エンジニアの女性はゲームや漫画が好きだったりする人が多いです。私も例にもれず二次元は好きですので、雑談話には大変花が咲きました。友人は加州清光、私は陸奥守吉行推しです。(伝われ)
生理のときに体調が悪いアピールがしやすい
表題だけみると「それってどうなの?」と思われるでしょうが、そんなにあからさまにアピールをするわけではありません笑。アピールというより、支障なく仕事ができるように色々とケアをしやすい、という感じです。
私は生理の時、薬服用+ひざ掛け+肩にストール+暖かい飲み物を準備、の臨戦態勢で、デスクからなるべく動かない事が体調的にベストな状態です。しかし、女性社会ではなかなかこの状態になるのは難しいです。
というのも、周りの皆も定期的に辛い思いをしていますが、普段と変わらない様子で仕事に励んでいるからです。そんな中で自分一人だけ臨戦態勢になれば、「あの子だけ具合悪いアピールをしてずるい」となるわけです。体調を整える為に行っているだけなのに、変な話ですね。
周りに女性の目がないと、こういったケアもしやすかったです。決して特別扱いされることはありませんし、「大丈夫?」などと声をかけてくれる気が利くかたも少ない、シャイな人が多い業種ですがw、それでも自身を大切にできる環境はありがたかったです。
もしもこれを読んでいる男性エンジニアがいましたら、体調が悪そうな女性がいたら、一言「無理しないでね」など声をかけてみて下さい。好感度が爆上がりします。
マイクロマネジメントされることが少ない
これは現場や人に左右されるところが大きいかもしれませんが、女性社会に比べれば少ないかな、という印象です。また、これについては良し悪しかな、と感じています。
例えば、ある資料をつくる際に、女性社会では細かい手順や仕様を指示されることが多いですが、男性社会ですと、手順や仕様の指示は少なく、求められる結果の指定のみな事が多いです。要件を満たしていれば、あとはどんな手順や見た目の資料でもかまわない、ということですね。
正直、始めのうちは何も手順の指示などがないと心もとない事も多いので、結局先輩に沢山質問をすることになりました。が、慣れてくると男性社会のように、マイクロマネジメントされない自由なやりかたは、とても快適に感じます。ふりきっている上司などは、ちゃんと結果が出せている状態であれば、あとは勤務時間中でも何しててもいいよ、という感じでした。
女性社会では行き過ぎたマイクロマネジメントも多く見られ、「それって貴女が気に食わないだけで指示してるんじゃ…」なんて思うこともしばしば。ただ、間違った事を教わっている訳ではありませんし、他の人のやりかたを見れるいい機会でもありますので、どちらの方法がいいかは人によると思います。
以上が男性9割の現場で働いてみて良かったことです。
ちなみに、周りの男性からちやほやされたり、特別扱いされたり、ということは一切ありません。むしろ生理や主婦業などに理解がない人が大多数なので、女性としてのハンデを全く考慮せずに、当たり前のように周りの人と同じ結果を求めてきます。
そういった意味ではなかなかに厳しい環境ですが、きちんと結果を出せば、「女性だから大きな仕事はまかせない」という差別なく男性と同じように目をかけてくれます。
まだまだ女性には厳しい業界ですが、これから「働いてみて良かったこと」が増えていくといいですね!
それでは、また!